「輪=和」で繋ぐ アジア

1989年に日系企業のお客様のご要望に応えるべく、スズの主要産地であるマレーシアに拠点を置いてからまもなく30年。 2003年に設立したタイを中心に11の製造拠点と14の営業拠点があります。

お客様

住友電工(蘇州)光電子器件有限公司
総経理
高橋 久人

32年前に入社した時からのお付き合いになります。光モジュール製品は高価な製品なので、何よりも信頼性が必要です。高い品質と実績のある千住金属工業と、技術的な課題を解決し、社内および協力会社にて使用しています。2000年頃の鉛フリー化時には、ウィスカなどの難しい問題で苦労しました。当時は、部品の表面処理やBGAのはんだボールは有鉛と無鉛が混在しており品質を確保する取組では、千住金属工業の協力を得て問題なく生産でき、現在も継続して使用しています。また、紛争フリー対応は、多くの米国のお客様も注視しているEICCの正会員として長年活動しているので、頼もしく思っています。今後は、低温実装が可能でかつ高信頼性のはんだ材料の量産化をぜひ推進していただきたいです。低温による部品、部材の選択幅が増え、製品開発の幅も増えていくので、大変期待しています。

お客様

タイ国 田淵電機株式会社
社長
杉谷 純之介

生産技術課長として出向中にパワーコンディショナーの生産が始まり、1999年の鉛フリー化時が出会いでした。価格において優位にあった他社製品を覆し千住金属工業に決めた理由は、技術と営業のサポートの厚さでした。引け巣発生のメカニズムや鉛フリー非対応はんだ槽に穴が開いた時への的確な考察と助言をいただき、高い技術に信頼を持ちました。内示発注時に、まだ量産ベース前のM705の在庫を調整していただいた営業マンとは、それ以降より一層深いお付き合いを続けています。紛争フリー宣言していることは知りませんでした。千住金属工業のはんだを使用していれば紛争鉱物とは無縁という点を、さらに多くのお客様へアピールすることを期待しています。スマートファクトリー化の潮流は、設備類の規格化に向けて動き出しています。千住金属工業もリフロー炉や噴流槽などの設備面での対応のみならず、材料面からのアプローチも検討していただきたいです。

パートナー

タイソルダー工業
ディレクター
ワチャラビット

M705鉛フリーはんだのライセンス関係のお話で初めて千住金属工業と出会い、その後、タイでの立ち上げでは、千住金属工業の持つ「理念」、「技術力」そして、「営業力(人)」に惚れて共同出資させていただきました。タイソルダーが千住金属工業の技術を導入し、OEM工場に認定され、グローバルブランドの鉛フリーはんだの生産プロジェクトに参加することが出来ました。また、紛争鉱物対応の要求にも、いち早く対応し、問題のある錫を購入せず、供給元のコンフリクトフリー証明書を確認している実績からタイソルダーは、CFSIの認定精錬所リストにも登録されました。タイでは自動車産業に関係する電子機器のお客様の工場が多く、タイソルダーと千住タイで協力してTS16949取得を目指しておりますので、取得に向けたご協力をお願いいたします。

調達取引先

住商グローバル・ロジスティクス
タイランド社 社長 渡辺 敬倫

2004年頃、千住タイ立上げ時の航空貨物の輸入の荷捌きサービスが出会いです。当時タイでは、ブラウン管テレビが主要な取り扱い品目でした。その後、製品群も変わり、2011年には洪水の影響もあり、紐解くと千住金属工業が最古参のお客様となります。住友グループの事業精神を表した「自利利他公私一如(じりりたこうしいちにょ)」という言葉は、会社を利するとともに、国家を利し、社会を利するほどの事業でなければならないという意味で、千住金属工業の理念とも共通しており感銘しました。我々物流会社も天然ガス燃料によるCO2排出や梱包資材等では環境に配慮しております。千住金属工業の高い技術革新による社会の発展と環境の持続に貢献しようとするチャレンジを、物流面から間接的にサポートしていきたいと考えております。

地域社会

※ワット・クラーンスアン寺院:1817年に僧房になって祭事を行う為、ラマ2世の時代にモーン人(ミャンマー人)によって建てられた王室寺院で、20人の僧侶がいます。

ワット・クラーンスアン寺院
副住職 プラクルーパラッドソムポーン

タイソルダー社長で千住タイのワチャラビットさんはこのお寺で出家しており、タイソルダーと千住タイでお寺を修復する為に、近隣住民といっしょに寄付していただき、3つの僧房を建設することができました。僧侶の体調が悪いときには、タイソルダーの方々が病院へ連れて行ってくれたりと、とても親切にしていただいています。また、毎年新年には、タイソルダーと千住タイで僧侶に祝福してもらう仏教の行事を行っています。

地域社会

BAAN KLANG NAM 1
店長 タノム

「バーン・クラーン・ナーム1」はラマ3世通りのチャオプラヤー川沿いに位置しております。開店して25年が経ち、店の特徴は、川沿いのレストランなのでチャオプラヤー川と、綺麗な斜張橋(Bhumibol 1 Bridge)を眺めながら食事を楽しめることです。また川沿いなので吹く風も快く感じます。タノム店長のお勧めメニューは、トムヤムクン・マプラーウオンです。美味しさの秘密は手作りトムヤムペーストです。

皆様からのご意見をいただいて

千住タイ 野沢清工場長(左)、北村忠司社長(中央)
ワチャラビットGM(右)

お客様からのご要望については、強みであるTRINITY SMIC*(材料・装置・工法の三位一体のソリューション)提案を通じて、積極的にご支援させていただきたいと思います。自動車産業のハブ・カントリーのタイにて、タイソルダーのTS16949取得を、千住金属工業としても応援と協力をさせていただきます。また、取引先との長期に渡る信頼関係を基に、持続可能な社会の構築を目指して、環境にやさしくより良い製品を継続して供給してまいります。
*TRINITY SMIC (トリニティ・スミック)の詳細はCSRレポート30頁を参照下さい。