生物多様性

全ての生物は、他の多くの生命と、地球という世界を分かち合って生きており生態系が維持されています。生物多様性とは、長い地球の歴史とその中で営まれてきた生き物の相互の繋がりを示す言葉です。人類も生物多様性の恩恵を「資源」として、様々な生き物たちから得て暮らしています。

しかし人類が引き起す、自然環境の破壊と汚染、資源の過剰な利用、地球温暖化などによって、生態系のバランスが微妙に壊れてきており、地球という世界の持続性が危惧されています。

千住金属工業は製造業として、世界各地の鉱山から産出される鉱石を原材料として製品を製造しています。鉱石を採取することで景観を破壊させるだけではなく、森林資源の破壊、水資源の変質などによって生態系に悪影響を与えているかもしれません。製造業として原材料の使用はやめることはできませんが、資源の有効利用、生産効率改善による省エネ化、化学物質の管理を推進します。また、森林資源や水資源の保護、希少な野生生物の保護など、自然環境と生物多様性の保護については、まだまだ課題も多く、どの様な形で貢献できるか真摯に検討致します。

環境保全対策

栃木事業所松林の保全

昭和41年11月、栃木県真岡市の第一工業団地に約1万坪の用地を入手し栃木工場を建設、最初にすべり軸受部門を移転しスタートしました。松林は栃木工場建設当初から、木々に囲まれた工場作りのポリシーの元、生い茂る松林をできるかぎり残し、現在に至っています。

また、現存している松林は旧奥州街道が通っていた場所であり、従業員の一時の安らぎの場所となっています。

岩手事業所 自然林の保存

当社関連会社の千住スプリンクラー(株)及び千住電子工業(株)の岩手事業所敷地は、約3万坪の用地のうち2万坪を自然林のまま保護しています。

真岡市の自然保護・里山つくりに協力

栃木事業所では、真岡市環境課主催のボランティア団体「もおか環境パートナーシップ会議」に加盟し、一年をとおして真岡市の自然保護・里山づくりに協力しております。現在、真岡市内を流れる大久保川周辺の整備を実施しており同河川周辺は、豊富な自然の下、自然公園として利用されて真岡市民の憩いの場になっております。

渓流魚産卵床作り

社内クラブ活動の一環で、有志による地域漁協に協力し、渓流魚の産卵床作りを行っております。年々水質環境が変化する山岳渓流域で、渓流魚の自然産卵を助け、在来種の保護活動を行っております。

サンゴ礁の保全管理に寄付(フィリピン)

国際サンゴ礁イニシアティブのフィリピン支部の活動に協賛し、保険会社2社と共に、サンゴ礁の保全管理に寄付を行いました。彼らはサンゴ礁を定着させる為にサンゴが着生しやすいブロックの改定据え付けやサンゴの移植・移築などをCAVITEROSARIO沖で行っています。

枯渇した森林の復活化活動(フィリピン)

保全用森林が枯損にあい、千住フィリピンの社員は地方自治体、地域住民と共に100本のナラの苗木の植林活動を行いました。また、植林した木が枯れることなく成長するように、隔月ボランティアで下草の除去と清掃を続けています。その効果が実り、森林は順調に成長しています。

マングローブの植林に参加 (マレーシア)

千住マレーシアでは地元NGO「Malaysia Nature Society」の指導の下、従業員20名が地元クアラセランゴール自然公園で100本以上のマングローブの苗木を植林しました。海岸林やマングローブ林、湿地帯が広がる同公園はたくさんの生物が生息する重要な生態系で、多くの渡り鳥の越冬地にもなっています。参加した従業員たちは美しい自然にふれ、終始笑顔で楽しみながら活動していました。