自社の体制とサプライチェーンの強化を図り、しなやかに乗り越える
千住金属工業グループの2022年度CSRレポートをお届けいたします。
昨今、新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的な流行や国家間での戦争など、未曽有の出来事が社会経済へ大きな影響を及ぼしています。千住金属工業グループは、このような状況下においても柔軟に、かつ弊社の経営理念「実力・誠実・闘魂」の誠実(人間としての良心、正しい心を持つこと)をもって乗り越えていくということで、今年度のCSRレポートのテーマを「Resilience -いかなる状況でも、しなやかに誠実に乗り越える-」としました。
いかなる状況でもしなやかに誠実に乗り越えるため、千住金属工業グループは自社の体制とサプライチェーンの強化を図ります。
自社の体制強化としましては、COVID-19などの感染症や、地震や台風などの自然災害が発生しても事業活動を継続できるよう、製造・営業・研究開発・管理の各部門におけるオフィス分散やフレックスタイム、テレワークを活用し、BCP(事業継続計画)体制を推し進めます。
サプライチェーンの強化としましては、複数購買による柔軟な調達体制と、サプライヤーからの供給が困難となった際にも自社内で対応ができる体制の確立により、サプライチェーンの面からのBCPも推し進めます。また、責任ある鉱物調達のためRMI(ResponsibleMineralsInitiative)に準拠したサプライヤーからの調達を引き続き行うとともに、鉱物に限らないすべての主資材・副資材の調達においても責任ある調達に取り組みます。
千住金属工業グループにとってのマテリアリティ
近年、持続可能な社会を実現するためには、SDGs(持続可能な開発目標)やESG(環境・社会・ガバナンス)の観点での事業活動が重要となっており、ステークホルダーの皆様からも期待や要望が寄せられています。そこで本年より、千住金属工業グループにとってのリスクと機会を把握し、重要課題(マテリアリティ)を特定しました。
千住金属工業グループのマテリアリティの中で特に重要なものとして挙げられるのは、まず、新技術と新材料による持続可能な社会を実現する新製品の開発です。既にカーボンニュートラルを実現する低温はんだや、Society5.0を実現する高信頼性はんだを開発していますが、この先の未来、次世代にバトンをつなぎ、持続可能な社会を実現するためには、新技術と新材料による新製品の開発が不可欠と考えています。そのためには、サプライヤーやお客様との先進技術への伴走、パートナーシップ、共創の強化が重要と考えています。
次に、企業としての倫理観の向上です。ステークホルダーであるサプライヤー、従業員、地域社会、地球環境、お客様に対して、常に誠実であり続けること。そのためにはステークホルダーとコミュニケーションをとり、そこで得られたご意見や評価などをもとに課題を把握し、事業活動に反映することが重要と考えています。
千住金属工業グループは、ステークホルダーの皆様からのニーズに応え、持続可能な社会を実現するための事業活動に今後も取り組んでまいります。今後とも、一層のご支援とご鞭撻のほど、お願い申し上げます。