「輪=和」で繋ぐ 米州

1997年に米国企業へのはんだ製品の販売を目的として、シリコンバレーに製造子会社千住コムテックを設立して20年、 現在、南北アメリカ大陸に製造と営業を合わせた7拠点でビジネスを展開しています。

お客様

日本アイ・ビー・エム株式会社
東京基礎研究所
シニア・リサーチ・スタッフ・メンバー
久田 隆史

千住金属工業とは、1990年代後半のBGA*1タイプの半導体の鉛フリー化プロジェクトからコラボレーションする機会に恵まれています。2000年代には、フリップチップ*2タイプの半導体のバンプ接合のフラックスに関する課題で技術的解決策を真摯にご提案いただき、モノに付加価値が載った使い方を熟知している会社だと感じました。さらに、現在、半導体の最先端高密度実装を革新する微細なはんだバンプの形成技術であるIMS*3を発展させるプロジェクトを通じて、三位一体を具現化するパートナーとして協働できることを、大変喜ばしく思っています。

*1 Ball Grid Array はんだの小さいボール状のバンプ電極を格子状に並べたICチップの実装方式の一つです。
*2 フリップチップ 1960年代初頭にIBMによってC4(Controlled Collapse Chip Connection)技術が最初に開発されました。
*3 Injection Molded Solder 3次元ICチップ間接続等に向けてIBMが開発した新技術で、千住金属工業はIBMと共同でその装置化に成功しました。

お客様

松崎俊英工場長(右)、エドウィン・オルギンM(中)、 ビクター・オルテガ(左)

Muramoto Sumitronics de Mexico, S de R.L. de C.V.
工場長 松崎 俊英
生産技術マネージャー
エドウィン・オルギン

2011年に電子機器製造受託サービス業のメキシコ工場に工場長として入社する以前から千住金属工業製品は使っていたので、大変馴染みがありました。鉛フリーはんだのグローバルリーダーであり、その材料を使ったはんだ付け装置のメーカーでもある千住金属工業の材料と装置を使わせていただいており、品質には満足しております。特にメキシコ地域の営業マンのレスポンスは素晴らしく、何でもざっくばらんに話せるので大変助かります。実現が困難な課題にも、まず検討したいというチャレンジする姿勢が大好きです。自動車関係の仕事は安定した品質に厳しいだけでなく、非常に細かい質問を受ける工場監査で承認を得ることが重要なので、今後も迅速で技術的なサポートをお願いします。

調達取引先

轟支店長(左)と支店スタッフの皆様

MOL Logistics (U.S.A.) Inc.
サンフランシスコ支店長
轟 兼吉

商船三井ロジスティクスグループとして千住コムテックとはサンノゼ工場の設立以来、20年近くのお付き合いです。長年に渡って勤続されているスタッフの方々が多いので、良好なコミュニケーションのもと、大変よい関係を続けさせていただいております。米国の物流業界では規制の変化も多く、ときに予期せぬ輸送の遅れなどに見舞われることもありますが、そのような場合でも柔軟かつ迅速に対応させていただいています。顧客のいかなるニーズにも応える企業理念から、他物流業者に負けない小気味のよいサービスを心がけ、緊急対応など、いつでも安心して任せていただける精神でこれからもお付き合いさせていただければと思います。

産学連携

龍谷大学の
インターンシップ制度のご支援

龍谷大学の理工学部は、カリフォルニア州にある拠点を活用して、海外展開する日系企業の「グローバルキャリア実践実習」を夏期休暇を利用して実施し、現場体験を通じて多角的な視点を身につけることができるカリキュラムを企画しています。千住コムテックでは、クリーンルームで製造している作業員と一緒に、わからないことは何度でも質問し確認しながら、多角的な製品作りを体験していただいています。

地域社会

リュウ料理長(左)とホール・スタッフの皆様

日本料理 居食酒屋 TANTO
料理長 リュウ

千住コムテック創業当時からご贔屓にあずかって、20年近くになります。毎回食事の際には、よりおいしいお料理と豪華な接客サービスを心掛けており、サンノゼ地域の日本食飲食店では一番ご利用していただいていると思います。印象深い思い出として、発売間もなく試飲された社長さんからご紹介いただいた日本酒が、今ではカリフォルニア州のどこでも広く飲めるくらいのブランドにまで広がりました。健康的な 「和食」ブームと世界的にみても類まれなその味わいから日本酒の販売量が伸びることを予見されていたと感心しております。

地域社会

鮨処 白浜
店主 小谷 幸治

サンディエゴで日本以上の寿司を出すことに常にこだわり続けて、寿司一筋半世紀、そしてサンディエゴの地で創業以来32年。赴任された方々も出張者の方々にもサンディエゴにいながら本格的な江戸前寿司を喜んで食べていただけるよう、絶品なアナゴやウニなど30種類ほどの選りすぐりのねた、5種類の光り物、白身を揃え、そして雪漫々や獺祭など最高級の日本酒を常時取り揃えて、皆様のご来店をお待ちしております。

皆様からのご意見をいただいて

千住コムテック 島村将人社長(右)デレック・デーリーGM

シリコンバレーに本社を置き、サンノゼとシカゴに工場、サンディエゴ、テネシー、メキシコそしてブラジルと多くの営業拠点では、日頃のテクニカルサポートが最も重要であると認識しております。また、社員のコミュニケーションには特別の配慮をし、ビジネスのスピードを落とさない様に工夫もしています。馴染みの飲食店も、すっかり憩いの場として使わせていただき、労をねぎらわせていただいています。現在、サンタクララ地区に建設中の本社兼工場は、シリコンバレーでの製造業のシンボル的存在となるため、環境へ配慮した建屋を目指しています。